Green Ferrite Technology Research Association
酸化鉄太陽電池イメージ
強相関効果で極性な電荷秩序を成す「グリーンフェライト®」の特異な光吸収特性と光電導効果を応用し、赤外線領域から動作する酸化鉄太陽電池。これまで吸収できなかった赤外線も発電に利用できる可能性がある。粉末を薄く塗ることにより,パネル状の従来型では難しい曲げ伸ばしができるようになり,設置形態の幅が広がると考えられる。
木の葉型にした発電デバイス 薄くて柔らかく安価高性能な太陽電池
電樹 1kW程度の発電ができる樹木型太陽光発電装置 メガソーラー発電所が公園の様な景観へ
酸化鉄太陽電池技術研究組合
安価な酸化鉄化合物「グリーンフェライト ®」を使う高性能な太陽電池開発のため,平成25年2月岡山大学(大学院自然科学研究科(理)池田研究室)と共同研究を開始。「グリーンフェライト ®」は,強相関効果で極性な電荷秩序を持ち,特異な光吸収特性や光伝導効果がある酸化鉄化合物で,池田直教授が研究している物質。鉄という安価でどこにでもある材料を用いるため,実用化すると1kWあたり100ドルでの市販が実現可能と想定されている。共同研究を通じ,高品位な粒子や材料の開発,評価を行い, PN 接合形成技術の開発を目指している。
目 的:酸化鉄太陽電池(酸化鉄化合物「グリーンフェライト®」を用いた太陽電池)に関する試験研究を行う。
設 立:2012年12月17日
理事長:濱田鎮行
組合員:5社1大学(2016年4月現在)
・岡山大学
・ジャパンマテリアル株式会社 関連会社豊運
経済産業大臣認可により設立された法人格を有する共同研究組織。安価で高効率なエネルギー創出のため,酸化鉄化合物の新たな応用による新太陽電池実現のための研究開発を実施する。各社との共同開発を通じ,大学の基礎研究を助成しながら新太陽電池の早期実現を図る。
設立の経緯
2011年2月 ㈱べネッセホールディングス取締役会長福武總一郎氏と事業連携の模索が始まる 。福武氏は後に当組合の初代理事長となる。
2011年6月 ㈱ベネッセホールディングスと岡山大学とで,次世代型太陽電池開発の連携協定締結。
2012年12月 福武氏の「可能性のある技術をオープンソースで開発する」「新しいビジネスモデルを発信する」という構想に賛同する11社とともに当組合が設立された。
実用化の方向性
「グリーンフェライト®」は酸化鉄主体の化合物であり原価が安価である。また強相関効果により電荷秩序化しているため多重光電子放出が期待される。この結果1kW当たり100ドル市販の安価高性能太陽電池が実現可能と考えられる。
事業化の目途
本組合で安価なPN接合形成技術を早期に開発する。これはロールツーロール技法となることを想定している。この技術が開発された後に量産化技術を検討し事業化への工程を決定する。
日本で発見された物質(新種の誘電体)
Fe2+とFe3+が共存している
一つの光子で多数の電子が動くしくみ
お互いにバネのような弱い力で結びつき,微妙なバランスをとっている電子集団が,1光子を吸収することにより,一つの電子が飛び出し,バランスが崩れ,多数の電子が一気に動く
所在地:岡山大インキュベータ内 入居者ページ:酸化鉄太陽電池技術研究組合
経済産業省関連HP 研究開発パートナーシップ
概要(pdf)
www.meti.go.jp/policy/tech_promotion/kenkyuu/140124saishin/gikumi2.pdf
www.meti.go.jp/policy/tech_promotion/kenkyuu/140124saishin/48.pdf
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